カテゴリー
その他 所得税

【VOL.507】 暗号資産についてちょっと調べてみました

【ボートを漕ぐ税理士通信(ボー税通信) VOL.507】 暗号資産についてちょっと調べてみました

【暗号資産とは】
暗号資産(仮想通貨)とは、インターネット上でやりとりできる財産的価値であり、「資金決済に関する法律」において、次の性質をもつものと定義されています。
(1)不特定の者に対して、代金の支払い等に使用でき、かつ、法定通貨(日本円や米国ドル等)と相互に交換できる
(2)電子的に記録され、移転できる
(3)法定通貨または法定通貨建ての資産(プリペイドカード等)ではない

一般に、暗号資産は「交換所」や「取引所」と呼ばれる事業者(暗号資産交換業者)から入手・換金することができます。暗号資産交換業は、金融庁・財務局の登録を受けた事業者のみが行うことができます。

【マイニング】
暗号資産の用語としてのマイニングとは、ブロックチェーン技術で管理される、暗号資産の取引情報を承認する作業のことをいいます。

暗号資産を「いつ」「誰が」「どれだけ」取引したか、というデータは暗号化されて1つのブロックに格納されます。このブロック同士はチェーン状につながり、新しくブロックを生成する際に承認作業を行ないます。このときチェックを行なうのはネットワーク上の第三者。暗号資産のマイニングを行なう作業者(マイナー)は、作業の報酬として新しく通貨を獲得できます。

ただし報酬を受け取れるのはマイニングを最も早く終わらせた人のみ。そのため資金力の豊富な企業が多額の設備投資を行ない、マイニング事業に参入しました。参入している企業は、電力の安い地域で高性能なコンピュータをそろえているため、現状では個人がマイニングで報酬を得るのは難しい状況です。

【ステーブルコイン、電子決済手段とは】
・暗号資産:価格変動が大きく決済に使えない(暗号資産は電子決済手段ではない)
・ステーブルコイン:法定通貨の値動きに合わせた通貨であり、その一部は「電子決済手段」となる
(電子決済手段はどこでも使えるが、「○○Pay」は加盟店でしか使えない)

日本にはまだ電子決済手段は生まれていませんが、近々生まれるかもしれません。
個人レベルでは「〇〇Pay」で十分なのですが。

(参考:坂本新講師研修)