カテゴリー
税制改正

【VOL.399】 令和5年度税制改正大綱

今年も税制改正大綱が発表されました。概要をお伝えします。

「資産所得倍増」を掲げています。「所得倍増」は歴史で学びましたが、「資産所得倍増」とは? 資産を持たない庶民は黙って俺たちのために働けという意味でしょう。

公平で中立的な税制。高所得者に応分の負担を、贈与税と相続税の一体化、というようなことを言っています。自民党の支持層にメスを入れる? まあ単なるポーズでしょう。

ウクライナ侵攻は防衛費増強の千載一遇のチャンス。人の不幸は我が身の幸せとばかりに、軍拡のための増税。富国強兵と軍拡競争で日本がどうなったかは忘却の彼方へ。一億総認知症?

さて具体的項目(抜粋)です。
〇NISA枠の拡大
年間で120万円の枠と240万円の枠の計360万円までの非課税枠が使えるようになります。累計限度額は1800万円。1800万円で仮に5%の利益が出たとして、これにかかる税率は約20%で約18万円の税金が浮きます。この額で100年かけると1800万円貯まります。損失が出ればもちろんパーですが。

〇極めて高い水準の所得に対する負担の適正化
基準所得金額が3億3000万円を超える人が対象。私の知り合いにそんな人はいないので、省略します。

〇相続税・贈与税
・暦年贈与の相続時の加算期間を相続前3年から7年に延長。ただし延長部分の4年間については100万円までは加算を免除されます。
・相続時精算課税制度を適用した後も、年110万円までは控除(課税対象外)できます。

〇消費税インボイス制度
免税事業者が適格請求書発行事業者となった場合、3年間は消費税額を2割まで削減する「2割特例」が選択できます。簡易課税、本則課税、2割特例のうち有利選択可能。

〇軍拡増税
(岸田君の説明によれば)米国からのミサイル購入費用に充てるため、法人税に付加税、所得税に付加税(復興特別所得税の期間は延長)、たばこ税引き上げ。

全文はこちら

概要はこちら

全文(自公)はこちら

今年も残りわずか。みなさま良いお年をお迎えください。
また年明けにボー税通信でお会いしましょう。