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税制改正

【VOL.414】 電子帳簿保存法の変なとこ

【ボートを漕ぐ税理士通信(ボー税通信) VOL.414】 電子帳簿保存法の変なとこ

電子帳簿保存法の要件が緩和されて(税務署の承認要件廃止等)、現場にとっては良い方向です。

しかし、電子取引データに関する要件でいまだに残っている「検索性」というのはなんだかよくわかりません。おそらく、紙ファイルならすぐに取り出せる資料が、電子保存だと「検索性」を備えないとすぐに見られない ⇒ 税務調査に困る ⇒ 検索性を要件とする、ということかと。つまり、税務職員側の都合で要件を作っているのでしょう。

紙ファイルですぐに見られて会社の業務上もそれで支障が無いのであれば、何も電子データ保存を強制しなくても、紙も電子データもやりやすいほうでOKとすればいいだけのことです。紙の保存を認めないで余計な業務を強制することは本末転倒では?

電子保存を義務化するなら、電子保存のための誰でも簡単に使えるソフトを無料で配布するくらいのことはやってほしいものです。

弥生会計をお使いの方は、「弥生スマート証憑管理」システムが使えそうです。試してみてはいかがでしょう。

「【VOL.414】 電子帳簿保存法の変なとこ」への1件の返信

[…] 2023年4月12日付の【ボー税通信 VOL.414】「電子帳簿保存法の変なとこ」の続きです。各方面からの不満の声に押されて、電子帳簿保存法についてさらに猶予措置(「相当の理由」があれば電子データの保存要件を緩和)が設けられましたが、相変わらず、ダウンロードさせろとかデータ出力書面を出せとか、わけのわからないことを言っています。紙の保存はダメ、電子データ保存もダメ(要件がうるさい)。国税はいったい何がしたいのか? […]